近年、高齢者を中心に帯状疱疹の発症が多くみられ、発症時の疼痛とその後の持続する神経痛は、生活の質を著しく低下させます。発症後の治療として発症早期に抗ウィルス剤を投与することが重要ですが、さらに発症を予防するために水痘ワクチン接種の有効性が注目されています。
帯状疱疹の既往の有無にかかわらず60歳以上の方に水痘ワクチンの接種をお勧めします。料金は6,620円です。
最近、咳が止まらないと訴える患者さんが増えています。かぜをひいたあとに咳だけがずうっと続いている、何ヶ月も咳が止まらない、咳が長いこと続き体重も減ってきた、など咳を主訴に来院される患者さんが増加しています。原因には、ウイルスや細菌感染の場合、花粉症などのアレルギーが関与している場合、服用している薬の副作用である場合、肺がんなどの腫瘍性病変が存在する場合など原因はさまざまです。また最近では、百日咳の流行が成人の間に拡大中ですので注意が必要です。治療はその原因により異なりますのでまず原因をつきとめることが重要です。
このワクチンは肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防するワクチンで、高齢者、慢性の心臓疾患、呼吸器疾患、腎臓病、肝臓病、糖尿病のある方、脾臓を摘出している方は接種をお奨めします。
ただしすべての肺炎を予防するものではありません。通常、1回の接種で約 5 年間効果が持続すると言われています。料金は自費の場合8,400円です。
当院では超音波検査による乳がんの検査を行っています。
乳房にしこり触れるなどの気になる症状のある方は、検査をお受けください。
さらに精密検査が必要な場合は、専門の医療機関をご紹介いたします。
肺がんにかかる人は世界的に増加傾向にあります。50歳以上に多く、男女比は3:1です。
現在、肺がんは男性のがん死亡率の第1位であり、女性では胃がんに次いで第2位となっています。
肺がん検診は一般的には胸のレントゲン写真と喀痰細胞診と呼ばれる痰の検査により行われています。とくに50歳以上の重喫煙者(1日の本数×喫煙年数=600以上の人)は受診をおすすめします。
世田谷区在住の40歳以上の方は基本健康診査と同時に無料で受けることができます。
食生活の欧米化に伴い大腸がんの罹患数が著明に増加し、2015年には胃がんのそれを超えるとも言われています。大腸がんの症状は、腹痛、下血、下痢便秘などの排便異常などですが症状から良性疾患と区別することはできません。痔からの出血と勘違いして発見が遅れることがあるので注意しましょう。当院では大腸がんが疑われた方には注腸造影を行います。これは肛門からバリウムと空気を入れてX線写真を撮る方法です。大腸ファイバーより苦痛は少なく安全な検査といえます。
他に検便による便潜血の有無、腫瘍マーカー検査なども併用します。